お局さま観察日記

今日のお局さま

深田さんの事③

それは突然の事だった
「みつこさん、ちょっと聞いてもいいですか?」
フカキョンがひょっこりやってきた!


ぎょぎょぎょっ!(古っ。。)


みつこ「はい、大丈夫ですけど」


フカキョン「あの、私お局さまから色々頼まれている仕事の中で、いくつかこれでいいのかなって気になる件があって。ちょっとお話してもいいですか?」


お局さまが席にいないのを確認して話を聞いてみると
どうやら取引先とのやり取りに不安があるらしいのだ


フカキョン「お局さまから指示された内容で、毎回先方に私がメールで伝えるんですけど
これじゃ内容がちょっと違うなっていう事が多くて、、実際先方からも質問で返されちゃうんです」


そうそうそう
お局さまってそんな感じなの♪


フカキョン「だけど、私が進めている案件って事になってるので、何か誤差が発生したらって考えると不安なんです」


そうそうそう
自分のせいにされちゃいそうって事でしょ?


フカキョン「だからお局さまには何回も、この内容でいいのか確認するんです何回も。
でも、いいんじゃない?みたいな返答で。。。そんな案件がいくつも溜まっていて
なかなか仕事も進まなくて。。。」


そうそうそう
適当なんだよね~あの人~


っていうか、ちょっと待った
フカキョン、困ってるんだ。。。
そんな風には見えなかった
ぺちゃりくちゃりと、おしゃべりしながら適当にやってるのかと思ってたから


みつこ「う~~ん、そういう流れになりやすい人だから。他社とのメールのやり取りには必ずお局さまもcc入ってるでしょ?何かあったら、毎回確認しましたよねってもってくしかないよね」


フカキョン「そう、、そうですよね、、」


みつこ「それか、その案内だと内容が少し違っちゃうんで、って勇気を出すとか」


駄目だった
これくらいしかアドバイスできなかった
そ、そうですね、、ってつぶやきながらデスクに戻ってくフカキョン
不完全燃焼丸出しの後姿・・・


だけど
ここが肝心なんだ
これをきっかけに受け入れ態勢を見せれば、フカキョンはお局さまの色んな事を
どんどん私に相談しに来るだろう
私だって、お局さまの事をどんどん悪く言い出すだろう


いつものパターン
魔の三角関係の図が見える


それにしても驚きだ
フカキョンは少なからずもお局さまに疑惑を持ち始めている
だったらこれからどんどんつらくなるだろう
それが分かっているのに、
巻き込まれないようにする私
見て見ぬふり?


やばいな、、気が重くなってきちゃった。。。
ささいな心の葛藤


いやいや、こんな事は気にせずに
ここは会社だ、自分の仕事に没頭しよう!
うん、それがいい

深田さんの事②

フカキョンはうまくやってるっぽい
お局さまのおしゃべりにも付き合ってあげてるっぽい


フカキョンは服装も大人しいコーディネートだし
ストレートの黒髪ロングで清楚な感じだ


なんといっても会話の中でお局さまをちゃんと持ち上げて
いい気分にさせてる
ぺちゃくちゃと毎日おしゃべりに花を咲かせて
まあ、、うるさいではあるんだけどね笑


若い子だから社会人として変にどっぷりと色がついていないし
とにかく上司とはうまくやっていかなくっちゃ、って感じ


お局さまに言われる通りの仕事をし
お局さまにされるがままにランチに連行される
おはようございますからお疲れ様まで、ずっと一緒
他の社員が話しかける隙なんて、無い


あけみ「げええ、耐えられねえあの感じ、お局さまと密着じゃないですか!?」
みつこ「フカキョン、気に入られたね笑、うまくいってるみたいで良かった」
あけみ「じゃあ私達、今はあんまり近ずかない方がいいですね」
みつこ「そうだよ、フカキョンに余計な事吹き込むなってにらまれるぞ」


実際お局さまは、フカキョンと私達が交流するのを阻止してる
少しでも話をしてると、ぎろって睨んできて、
「お茶行こ!」って
フカキョンを連れてっちゃうんだ


「フカキョンに用事がある時は私を通して!」
というお達しがお局さまがら出ている


だもんだから、他の同僚達もお局さまとフカキョンを、遠くから静か~に見守っている


会社でこういうの、めんどくさいねん

深田さんの事①

お局さまにはアシスタントがついている
アシスタントが居なくても、全然回る仕事と思うんだけど
忙しいアピールが半端無く
「人が必要です!」って言って聞かない


現在のお局さまのアシスタントを勤めているのは深田さん(仮名)
ここではこれからフカキョンって呼ぼう!


フカキョンがお局さまのアシスタントに入って
そろそろ半年が経過している


お昼休み、私は物販手配のあけみちゃん(仮名)とよく一緒にランチに出かける
あけみ「フカキョン、お局さまにいつまで耐えられますかね?」
みつこ「う~ん、なんか、私から見てる感じだと、まだお局さまの本性に気ずいてないっぽいね」


実は私とあけみちゃんはどちらも、過去に短期間ではあったが
お局さまのアシスタントをしていた時期があって
お局さまの適当な仕事っぷりにさんざん振り回されたり
嫌がらせをされたりっていう経験があるのだ


みつこ「何も知らないフカキョンに、お局さまの事をわざわざあれこれと耳打ちするような事はしたくないしさ」
あけみ「まあ、人から話を聞くよりも自分で気がついた方がいいですもんね」
みつこ「うん。それに案外フカキョン、うまくやってけるかもだしね」
あけみ「ええ~?お局さまとうまくいく人なんて、絶対いないですよ!」


そう
お局さまとうまくやっていける人なんて、いない
どの人も続かなくて辞めちゃったり、部署移動したりしたのだ
私はそういう人達からよく相談を受ける事があった
色んな話を聞いた
自分も経験した事だから良く分かる
凄く良く分かるんだけど、
改善に向けては実際何もしてあげられない
愚痴の聞き役
そんな感じ。。。