お局さま観察日記

今日のお局さま

マダムの事件①

フカキョンはもう放置する事にしよう
親身になってはいけない


本人に自覚があるのかは分からないけれど
あっちで媚びり、こっちで愚痴る
そんな状態になっている


あんた、浮気はあかんで


フカキョンと私が話しをしていた時
お局さまがいつもとは違うドアから突然入ってきて
私をぎろりと睨んだ~~
私達の事を疑ってるんだわ
わざわざ違う経路から攻めてくるなんて


前にも色んな事があったな。。。
お局さま関連で苦しんだ。。。
マダムの事件を思い出す。。。


マダムとは、以前お局さまのアシスタントを勤めていた女性
お局さまと同年代の彼女は
ふんわりとした巻き髪ロングの素敵な女性で
私は心の中で彼女をマダムと呼んでいた


ぴんっと背筋を伸ばしてデスクワークをこなすマダム
気の強い女性だった


「あの人なんなの?」
マダムはあっという間にお局さまと衝突しだした


どうしてそうなのか?
なぜそんなに意地悪なのか?
お局さま本人にガチで言い放つ正義のマダム


日々加速するバトルにハラハラドキドキ
凍りつくオフィス
けど、、、ちょっと楽しいのは何故?


そんな日々を過ごすも、マダムはよく私を飲みに誘ってくれた
ビールをグビグビ飲みながら
「あの人なんなの?」話で盛り上がり、私達はすっかり意気投合していた


ある日の朝、出勤前に携帯が鳴った
マダムからだ


マダム「みっちゃん、ごめんね朝早くから」


みつこ「おはようございます、どうしたんですか?」


マダム「あのね、昨晩うちの旦那が具合が悪くなって、目の前でパタンって倒れちゃったの」


みつこ「ええっ??」


マダム「今、まだ病院で、治療室に入ってて、目が覚めないの」


みつこ「えええっ??」


マダム「それでね、今日は出勤できないからお休みするわ、ごめんね、みっちゃんに電話しちゃって。。。」


この頃にはもう、マダムとお局さまの仲は最悪になっていた
マダムはお局さまに電話したくなかったのだ

計算機

ダッダダダン、ダダン、ダダダダン!!


はい計算機~~~


なんでも乱暴に扱うお局さま♪
計算機だって破壊に近い音でダンダダン!!
突き指しちゃうぞ♪


お局さまは私が知る限り、エクセル計算式を作った事が無い
必要な際はこちらが作成してお局さまに渡すのだが
数字を入れるたびに
計算式を壊してしまう、、、、


計算機で合計数をたたき出し、その合計数を
エクセルの合計欄に打ち込んじゃうのだ
計算式のぶち壊し


「合計の欄には計算式が入っていますから触らなくていいですよ」


この意味が分からないらしい
エクセルとは枠線が引けるだけのものよ♪
とでも思っているのか?


お局さま「私じゃない、最初からこうだった!」


そんなはずねえじゃん


お局さまはできない事を隠している
こちらの説明に分かってるふりでキメている


プリンセス「まじさ~、こっちが台紙作ってやってんのに、数字入れさせると計算式ぶっ壊して戻してくっからね~」


みつこ「未だにそんなご自身と向き合っていないようです」


プリンセス「こないださ、早く数字出せってちょっと急かしたらさ、なんと紙に手書きで表書いて持ってきたんだよ笑、見てこれ!」


さすがプリンセス、写真に撮ってある笑


お局さま手書きの表とやら
小学校の席替えリストみたいな表だ
せめて枠線には定規を使うくらいの意地を見せて欲しい


うにうにに曲がってヨレた弱々しい枠線内に
弱々しく書かれた数字達


だが今日も力強く響く計算機の音
ダッダダダン、ダダン、ダダダダン!!


お局さまが転んだ

お局さまが、転んだ


ちょっと前に非難訓練が行われた時の話
避難訓練といっても、集合場所まで1回移動するっていう
簡単なやつ


「お局さま、さっき転んだんだよ笑、知ってる?」


プリンセスが笑いをこらえながらやってきた
物販部長の彼女はロイヤルファミリーの大ファンで
ロイヤルウェディングの中継をずっと観ていたそう
んで、私はこっそりプリンセスと呼んでいる


たまにキィ~~!っとヒステリックになるあたりも
プリンセスっぽいw


体格のいいプリンセスは、笑いをどうにもこらえられず
大きなお顔を真っ赤にしていた


プリンセス「避難訓練が終わって戻る時にさ!」


笑ってる


プリンセス「お局さまがなんだか走り出してさ、そしたら廊下で滑って前にずてーんって転んでやんの笑」


心配などしていない


みつこ「え!全然知りませんでした、私も見たかったな~~」


プリンセス「私、後ろに居たんだけど!ずてーんって、大また広げて前にすっころんでやんの笑」


みつこ「へ~~全然知りませんでした、だって、席に戻って来た時はなんとも無い感じでしたよ?何も言ってなかったし」


プリンセス「みんなに見られて恥ずかしかったんじゃん?一応、大丈夫?とか声掛けたけどさ、ああ~~笑った!」


こんな風に、“お局さまが転んだ”、はコソコソと全員が知るところとなり
日頃から好意的に思われていない事が感じられる。。。


心なしかその日は、
いつもの効果音や咀嚼音などが聞こえてこない
静かなお局さま


なんで走ったんだろう?